塔ノ岳(とうのたけ)


丹沢リベーンジ!
report:Kyoko Inano
【DATA】

登った日  2003/6/15(日)
お天気   雨のち曇り
メンバー   5名
行動時間  約9時間
フリー素材:伸びるライン画像


<アプローチ> 小田急線渋沢駅からバスで15分

<ルート> 8:40大倉バス停出発→駒止茶屋10:40→頂上13:00到着(昼食)
      
14:00出発→15:00政次郎尾根分岐→16:25戸沢→大倉バス停18:30到着

<温泉> 秦野温泉*丹沢湯彩「ほたる」


シェアMenu*ゆみこさんの豚の角煮&ゴーヤ入り卵焼き、ゆりちゃんの焼き豚

フリー素材:伸びるライン画像

今回は前回の帰路の反省もあり「リベンジ丹沢!」ということで再び丹沢コース!ということになりました。夏山にむけてのトレーニングになること、帰路のコースが選択肢豊富なこと、ということで塔ノ岳登頂、帰路はヤビツをめざす、というコースを考えました。

集合は小田急「渋沢駅」、7:50分のバスに乗れるように!ということだったのに、、計画者の私が、、、しょっぱなから電車に乗り遅れ集合に遅刻してしまったのです!からっぽ初の遅刻者かも。バスの中で小さくなってしまい、更にバス停降りたところにある登山者届けBOXに届けを出すのも忘れてしまうというドジをこいてしまったのでした。これに気づいたのも下山途中。。しかしゆみこさんがちゃんと登山者届けを出して下さっていたのでした。あせりは事故、けが、ドジのもと。。朝から反省です。

ということで、バスは一本遅らせて、出発点の「大倉バス停」に到着は8:20分!さてさてみなさん、準備開始です。"雨"!にツイてる?!からっぽくらぶ、、もれなくこの日も雨でした。しかし梅雨シーズンにもかかわらず、ちょっとしたしとしと雨でまだラッキーだったのでは!?

今回の参加者は、5人、みんなかっぱを着たり、ストレッチしたりと着々と準備開始です。今回新メンバーのエイジスさんが首にひっかけたタオルにみんな注目!!とってもナイスな葉っぱ柄の日本テヌグイ。植林ボランティアに参加された時のものということだったのですが、一枚一枚葉の種類が違い、植林した木の葉なのです。新メンバーの持物チェックで、彼女へはみんな質問攻めという感じです。


木の葉の手ぬぐい!

バス停から登山口までの間にも美しい紫陽花!

さてこんな感じでにぎやかに出発開始8:40分。まずは車道をてくてく歩きます。目につくのは野菜の販売。ズッキーニ、インゲンなどなど、どれも新鮮!思わず食べたいと誘惑されつつ、ここで今買っても山頂で料理できないので、帰りまでがまんがまん、気持ちを抑えます。そんな野菜直売所を2、3箇所とおりすぎます。車道途中さすが6月、あじさいがきれいに色づいていました。

塔ノ岳の道標で車道から登山道に入りました。ゆるやかな車一台が通れるほどの道をだらだらと登って、陶房の前に到着。少しここから道幅がせまくなるので、一同1列で歩き出しました。私、ともさん、エイジスさん、ゆりさん、ゆみこさんの順です!ここもまだまだ緩やかな登りで、一列になったものの、結局みんなでだんご状に歩きつつ、からっぽくらぶの毎回ツイてる雨に、雨女はこのメンバーの中??など冗談をいいながら観音茶屋前に到着です。ここで5分休憩。

一息いれて、9:10分出発。暗い林、雨の中をどんどん登っていきます。道はまだ林道といった感じで、雨が降っていてもとても歩きやすく、まだまだみんな余裕です。9:30分見晴茶屋前通過。このあたりから階段状になった道を足取りもおしゃべりも軽やかにみんな調子よくのぼっていきます。

おしゃべりの話題が、「男はフィールドで探せ〜♪」からエイジスさんのお知りあい?の顔も名前もあったことのないアクティブなMensの方のお話に、「うーん素敵」、大笑い、と大盛り上がりです。雨や登り坂などなんのその、とっても快調に登っていきます。

さてこのあたりから新緑がきれいになってきました。雨もかなり小ぶりになり、だれかがその瑞々しい新緑に思わず「木が喜んでるぅ!」と気分も爽快、絶好調です。爽快な気分を後押しするようにチラホラお花をみつけつつ、写真をとりつつ、歩みを進めます。多かったのはマメザクラ。まださいてるのもありましたが、かわいい黒いちいさな実をつけていました。またカエデの種もきれいな赤にそまってかわいらしい。さらにヒメウツギの花が雨の中可憐に花開いていて、登り坂をよそに、うれしくなってしまいます。



そろそろ登りがきつくなってきたころに、駒止茶屋(900m)に到着!茶屋前のヤマツツジが満開です。日本的な朱の色に一同大喜び。ここで、しばし休憩です。みんな、おにぎりを食べたり、水をのんだり、とこれからの急登にむけてエネルギーチャージです。

ここでゆりさんが、ちゃんと磁北線をひいてきた地図を広げて、片手におにぎり、片手にコンパスとミニ地図講習会となりました。地図もコンパスもただ持ってただけ、の私にはちょっぴりの時間でしたが勉強になりました。次回は行く前に地図を読めるようにしていくぞ〜。

少し晴れ間もみえてきたなか再度出発、10:40分。少し下ってゆき、そこからズラズラと木の階段のはじまりです。。頂上まで2時間の標識に、「えー、この階段2時間上りつづけるの??」と思いつつ、だれかの「先をみなーい、山の鉄則」を励ましにひたすら登っていきます。

途中11:08分「ゼリー玉」??とかいてあるクーラボックスを発見。堀山前、クーラボックス売店です。しっかりゼリー玉がどんなのか、みんなでクーラボックスをチェック。なつかしい駄菓子といった感じです。


さらに歩みをすすめます。行けども行けども登り階段坂。うーん、本当に先を見ない、見ない・・・。右手は鹿よけのネットがはってあり植林地が広がっており、高い木がなく見晴らしがよいのが救いです。途中のヤマツツジやウツギの花々に癒されながら、ひたすら階段を上っていきます。

11:35分戸沢出会通過。ここからはかなり道も整備され、左右植林地となり、どこかの公園の上り階段をあるいているような感じになります。公園といった感じとは裏腹にやはり山の登り階段、みんな黙々と登りはじめます。

登りつつ、振り返ったら爽快な眺めなのだろうなぁと思って振り返っても今日は雨でなにもみえず白いもやもやだけです。あー、残念。しかし雨はミスト状になっており、歩いていると気持ちよくもう快適でした。マイナスイオン、マイナスイオン、お肌にもよさそう♪もし晴れていたら直射日光ジリジリでこの階段ではばててしまうかもと思うほどむきだしの登り階段。自分を励ましつつ登っていきます。

12:00、少し坂の途中で休憩しましょうということになり5分休憩。階段をひたすら上りつづけてきた顔にレインミストが気持ちいい〜。そこから少し登ると花立山荘に到着です。山荘前から下界の景色を眺めてみるものの真っ白!本当はここで、ヤビツ稜線と、塔ノ岳、大山がみえるはずなのに・・・残念。

ここからは、階段は終了。お昼をめざし、ふたたび足取り軽く頂上めざします。途中あるいていると、ん?木に何かひっかかってる?なんとわらじです。沢登りの人のだとか。なんだか近くに沢の音もきこえないのに不思議な感じです。

またヤマツツジのみごとな大群に遭遇!古風なあのヤマツツジの色に一同しびれてしまいました。



そうこうしているうちに「金冷シ頂上まで20分」の標識です。みんな「おー、20分でごはんだ!」と気合をいれて頂上めざします。再び階段を踏みしめ、踏みしめ登りきったところで頂上到着!!おつかれさまー!13:00。すばらしい眺望!で有名な頂上ですが、景色は、、真っ白。富士山、丹沢の山々なんてなにもみえず〜。風がビュービューです。

とりあえず、雨がふりださないうちに1490.9m頂上記念写真撮影。しっかり撮影したあと、風もきついので、お昼は小屋の中で食べるかどうしようかと迷った挙句、外でたべましょうとなり、場所を決めすわりほっとしようとしたとたん、雨がザザザザ!!あー、なんてツイてるからっぽと雨。

急遽小屋でたべましょうと尊仏山荘に避難。小屋のドアを開けるとコーヒのいいにおい、と共にそこには、喫茶店のマスターのような尊仏山荘のご主人。あら、ここはどこぞの喫茶店??といった雰囲気の素敵な小屋でした。

あー♪お昼♪おにぎりをほおばりつつみんな満面の笑みです。ゆみこさんの角煮&ゴーヤ入り卵焼き、ゆりさんの焼き豚をみんなでごちそうになりました。ゆりさんは、ゴーヤ初体験だそう。おいしさに感激でした。うーんブタにはまりそう。締めは、山荘のコーヒ、日本茶でおかしを食べ、今回のお昼休憩はちょっとのんびりリッチな気分のひと時でした。


帰りのルートは、とりあえずヤビツを目指し、時間が無理なら政次郎尾根をおりましょうということで14:00出発。お昼がのんびりできたせいかみんなパワー復活です。急な下りを快調に降りてゆきます。雨が再び降っていましたが、足場がしっかりしているので、下りもヘイチャラです。みんなで笑顔で下り坂途中でポーズをとり写真をとったりと楽しみながらどんどん降りていきます。

14:25分木ノ又小屋通過。このあたりから樹林の中の平坦な道を歩きはじめます。ブナの幻想的な森の中をどんどん進み、うぐいすの声がそこらじゅうから聞こえ、登り道とはまた違った雰囲気です。14:50分、カイサク小屋前を通過。快調に降りていたつもりですが、ヤビツまではやはり時間的に余裕がないということで政次郎尾根から帰ることに決めました。15:00政次郎尾根分岐に到着です。ここでしばし休憩。

ここから、うぐいすの声に囲まれた稜線道とお別れです。しばらく、モミジの木々の下をどんどん下っていきます。モミジの新緑もきれいでしたが秋の紅葉も見事そうです。「あー、秋もきてみたい!」とかさらに冬はどこに行こう、夏の海サーフィン、カヤック計画などみんな体力的にも余裕で、話が大盛り上がりです。

特にともさん、前回初参加されたのですが、前回からかなり体力アップされてるのでみんな、びっくりです。「何かトレーニングされたんですか」の質問に「毎朝通勤に30分歩いていくようにしました!」とのこと。うーん、歩くってそれだけでもトレーニングになるのだなぁ、と成果を目の当たりにして一同感心したのでした。朝、30分の時間を作れるなんて、起きて、ダッシュで準備してまさにダッシュで駅まで行く私としては、ともさん尊敬いたします。

景色はうってかわり、杉、ヒバの樹林帯をさらに降りていきます。木々が高いので薄暗く、深く細い溝の中をあるいているような感じです。16:10分、さて足もガクガクなってきたところでちょっぴり休憩です。足も笑い、みんなも笑顔でポーズです。まだ写真でポーズがとれるくらいだからみんな今回は余裕あり??


沢のゴーゴーという音がし始め、そろそろ登山道も終了間近です。沢を渡り、16:25分戸沢到着!下界到着です。おー、足つかれたぁ。ほっと一息休憩です。下りは足場がしっかりしていたので、足は疲れましたが、比較的下り道は降り易かったように思いました。

10分ほど休憩した後、後はひたすら、大倉バス停をめざして、車道を歩きます。車道にでるとやはり、ゴミの多さがめだちます。山にはほとんど、休憩個所跡に少しゴミがある程度だったのに、残念。ここで拾ったごみがかなりの大量でした。

そろそろ登山靴で車道を歩くのはつらい〜と思ってたころに、16:45分、湧き水「竜神の滝」に到着。みんなで水筒にここのお水をつめます。車で汲みにこられてる方もいらっしゃいました。さてはそんなにおいしい??、家に帰ってからのコーヒが楽しみ♪です。とりあえずそのままくみたての水を味見してみましたが・・・・無味無臭??私はこのお水で家に帰ってからちゃっかりコーヒをいれてみました。やっぱりおいしいかった〜。

さてさて、暗くなる前にバス停に到着せねばと、ふたたび車道を歩きはじめます。あとはひたすら歩き、ちょっと道に不安になりながらもどんぐり山荘の標識にしたがって川を渡り、薄暗い道を抜けると大倉バス停行き車道にでました。さぁ朝の直売所、野菜は残ってるかな、と見てみましたが残念・・売り切れてしまってました。見事なズッキーニだったのに・・・写真もとっておくべきだったぁ、次回は行きに買って山頂で料理?かしら。

18:30分、バス停到着です!今回丹沢コースはは、リベンジだったのですが、ペースもゆっくり、楽しみ、おしゃべり、ほのぼのした山登りになったのでは?と思いました。前回もそうでしたが、丹沢は、登り、降りもいろいろと周りの風景や木の様子が変わるのでとても楽しいです。また季節によっても同じ風景がどんどん変わって見えるのだろうなぁと思いました。


恒例の温泉は、わたしとゆみこさん二人で小田急東海大学前の「ほたる」に行くことになりました。しかし!最後の最後まで、ドジをふんでしまいました。渋沢から小田急に乗車し、東海大前でおりるつもりが、秦野で下車してしまったのです!おまけに駅を出ても全くそのことに気づかず、しばし温泉を探してウロウロしてしまいました。

朝からドジをしていたせいか、ほのぼのしずぎたせいか、疲れてたせいか。。。二人ともまったく違う駅で下車していることに気づかず、大笑いでした。再び電車に乗りなおし、ほたるへ!新しい温泉で施設はピカピカです。露天やジャクジー、電気風呂などあり大満足です。しっかりのんびり入っているうちに、どっと疲れがでてきました。

湯上りには、やはり、締めのビール♪二人とも大満足です。大大大満足で最後に「乗り過ごし」というドジを踏まないようにごきげんで帰っていったのでした。                
(おわり)