天城峠〜八丁池


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report:Nana Mukouyama
【DATA】
登った日  2003/3/16(日)
お天気   曇りのち雨
メンバー   6名
行動時間  約5時間
   (昼食を抜くと4時間30分くらい)
カエルマンガ「からっぽクラブ」
by Amariこちら
i shot mini album
by Nanaこちら
フリー素材:伸びるライン画像

<参考HP> ウォーキング伊豆半島
        八丁池コース
<アプローチ> 
伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺」駅より東海バス・河津行きで「天城峠」まで約43分
       天城観光フリーパス(\1,800)がお得です!

<ルート> バス停「天城峠」(10:38)−旧天城トンネル(10:55)−天城峠(11:10)−向峠
    (11:40)−大見分岐点(12:32)−八丁池(13:30)《昼食》をとり(14:08)出発
     −踊り子文学碑−バス停「水生地下」(15:40着)
-15:45の【修善寺】行きバスに乗り、
     16:10ごろ、【湯ヶ島温泉口】下車、湯ヶ島温泉へ。

<温泉> 天城温泉会館 入浴料1,000円

Menu * 豚汁・おこわ・玉子焼き二種・CCレモン・キャラメルマキアートetc・・・

フリー素材:伸びるライン画像
第3回からっぽクラブは3月。【春の山を感じたーい!】ということで伊豆が舞台となりました!
コースは、天城峠から八丁池をめざすルートを歩くことに決定!
アセビのトンネルやヒメシャラの道が楽しめるということでみんなワクワクです!

な、なのに、からっぽクラブ開催日の数日間、天気は冬に逆戻り・・・!
気温が低い日が続き、天候も落ち着かず、前日まで行けるかどうかドキマギしましたが、週末に向かうにつれてお天気も快復気味に!!なんとか決行することになりました!
大久保さんの城ヶ崎在住のお友達によると、天城山に雪がかぶっているとかいないとか・・・。

春を感じに行くはずなのにまさか「雪」とは・・・!?
ど・ど・ど、どうなるっ。からっぽクラブ!!??

当日の朝の天気はうす曇り。修善寺駅9:50発の「河津行き」バスに乗ろう!を合言葉に集合です。JR東海道線経由で修善寺に向かった私は、すこし早めの9:19ごろ修善寺駅に到着。からっぽクラブのメンバーはまだ誰もいないようだったので、まずは修善寺駅のトイレへ向かいます!

女の子にとって、アウトドアでのトイレは肝心です!気が向かなくてもトイレに入っておくのがその後の身の為だったりするので、出ても出なくても!?トイレを見かけたらなるべく入るようにしておきましょう!?


トイレをすませて一息ついたところで、東海バスの事務所でお得だという【天城観光フリーパス】¥1,800を買いました。それから、9:50発の「河津行き」バスが出る停留所を指差し確認。
「ふむふむ、ここで乗ればよいのか・・・」と一人で納得し、改札口に戻ってのんびりと時間をつぶしていると、やが〜て、みんなが乗ってくるはずの9:42の電車が到着!

大久保さんをはじめ、からっぽクラブのみんなの姿を見つけ、「おはようございまあ〜す♪」とノンキに挨拶をかわそうとすると、みんなからは、改札から出るやいなや、「もーお!心配しましたよ〜〜!!」の声!?「あ・あれ??私、心配されている??!!」

・・・実は、みんなは修善寺駅に着く前にすでに電車の中でおちあっていて、そのメンバーに私が見当たらなかったので、電車に乗り遅れてしまったのではないかと心配してくれていたのです。いかにもトボけていて電車とかマジで乗り遅れそうだからな〜私〜。なはは。(ご、ご心配おかけしました〜〜)

みなさまの心配をよそに、30分前に修善寺駅に着いていた私は、すでに修善寺駅のプロ!?トイレの場所やバスのチケット売り場を説明し、みんながそれぞれの用事を済ませているうちに、早くも時計は9:50となりました!


”天城峠”バス停を下りたら、すぐ登山口
さあ、いよいよ東海バスにて、本日のスタート地点、【天城峠】へ出発です!!

9:50に修善寺駅を出発したバスは、菜の花や桃の咲くうららかな道を抜け、快調に走ります。
今回のメンバーは、大久保さん・ゆりちゃん・きょうこさん・わたくし(なな)の第一回からのからっぽメンバーに、現代芸術家の天利さんとOLのいねこさんのお2人が新しく加わって、6人となりました!

現代芸術家・天利さんの登場に、元気な現役女子大生のゆりちゃんは「わたし生まれてはじめて芸術家と会いましたよー!今度作品見に行かせてくださいっ!」と素直に感動、思わずみんなからもほんわか笑顔がこぼれます。

天利さんはやさしい感じの中にも、ユーモアのセンスがにじみでてくる感じでなんともステキな女性です!初参加のいねこさんは、服装も山に慣れた出で立ちで、しっかりしたかんじです。バスの中はそうこうして自己紹介から始まり、今日のルートや雑談で一気に盛り上がり、あっという間に【いのしし村】を過ぎ去ってバス停「天城峠」に到着しました!

バス停「天城峠」−【旧天城トンネル】−【天城峠】

天城峠のバス停は、新天城トンネルの脇にバス停の標識が立っているだけでなんともさみしい趣です。地図を確認し、さあ、歩くぞー!とバス停脇の急な歩道を上がります。

本日のトップは、なんと初参加のいねこさん!数年前に天城峠を歩いたことがあるとのことですが、初参加のいねこさんをトップに指名してしまう大久保さんは、われらが隊長(親分!?)ながら、本当にあなどれない人物です!(ぶっちゃけていうと、“イケ”てます♪)その後に、天利さん・ゆりちゃん・きょうこさん・わたくし(なな)・大久保さん、という順番で、八丁池をめざすことになりました。

苔むした急な階段がつづく中、枯れた紫陽花のような花を発見したので、とりあえずカメラで撮影。今日は、枯れた花以外のお花に出会えるのかちょっと不安を感じました。曇りのせいか、あまり春っぽくなさそうな道行の予感がひやりと頬をかすめます。

しばらく歩くと、旧天城トンネルに到着!キレイなトイレがあるので、少し身支度などを整えていると、トイレに行った大久保さんから「すっごいの、ここのトイレ!大理石みたいなドアで超豪華〜!」とご報告が。そういわれると、見たくなるのが人の常。とりあえずのぞきにいきました!うーん。確かに。石の扉で中も清潔な感じです。

一時豪華なトイレの話で盛り上がったあと、トンネルの前で記念撮影をすませ、トンネル右側の急な道を一路、天城峠を目指します。ここの山は、石が青く光っていて、なんだか不思議な感じです。
大久保さんが、「天城っていうくらいだから、雨が多いんだよね〜。ほんとそんな感じだもんね」とひとこと。

うーん、天城の「天」は、「雨」のことなのか〜、(注:本当かどうかは知らない。by大久保)そういえば、天照大見神って、雨の神様ですもんね〜、と頭の中でブツブツ言いつつ、青い石の道をがしがし歩いてくと、10数分で、天城峠に到着しました。天城峠の看板の前には、大きなブナの木があって一同よろこびの声!大きな木を見ると、なんでうれしくなるんでしょう!
    
 思ったほど、恐い雰囲気ではない        おきまりのぶなハグ         ふさふさの苔がいっぱい!
【向峠】−【大見分岐点】

このあたりから、ヒメシャラとブナの木の道になっていきます。つるつるしてサルスベリのような木がたくさん、見えてきました。「ヒメシャラかな〜」と話しながら歩いていると、空が晴れてきて、ところどころで茂る新緑のような葉がキラキラ光りました。「わ〜〜〜」とみんなの足取りも軽くなります!!が!5分程度でまたすぐに曇ってしまいました。
お日様が出なくても、なんのその!?からっぽクラブの面々はくじけません!

このブナとヒメシャラの道がかなり続くと、少し雰囲気の変わったところが見えてきました。山ツツジの群生地のようでした。山ツツジらしき木の間から、クマ笹の茎だけがハゲボウズのようになってたくさん生えていて、大久保さんが「クマ笹だよね〜。鹿が食べちゃったのかな〜」と気にしていたのです。このあとすぐに鹿を見かけたので、クマ笹ハゲボウズの原因はきっと鹿ではないかと私はひそかに確信いたしました。一気に食べたわけじゃないとはおもうのですが、「すごい食欲!」と思わずにはいられないハゲボウズ加減でございました・・・。

しばらくすると水の音が聞こえてきて、道の下に川が流れてる様子、道もガケのような斜面が続きます。足を滑らせたら、ちょっと危険な感じの道です。木の板を渡してあるところがあるのですが、なんとも「おっかない!」の一言。

日曜日にしては、人が少なく、すれ違うパーティもほとんどなかったのですが、やはり!天城峠にもいらっしゃいました!中高年の集団が色とりどりの格好で先行されていたのですが、道を譲ってくれました。すれ違うとき、口々に「あら・若い!」の声があがります。みなさん、年齢は見るからに高そうなのですが本当に笑顔が光っていらして元気なことこの上なし!って感じです。わたしも明るい中高年となるためにもからっぽクラブで心身ともに鍛えなければ!と決意を新たにしつつ、テトテトと抜かしていきました。

中高年のツアーを抜かしてしばらくしたところで少し休憩。リュックを下ろすと、ふわーっと軽くなって休まります。大久保さんが出してくれた黒砂糖が少し汗をかいた身体に沁みます。このときにゆりちゃんが「アポロ」というナツカシのチョコのお菓子を出してくれたのですが、「アポロ」の名前は、月着陸船の形とチョコの形を似せたところからきているのでは・・・・!ということを発見してしまいました。(だって三角で似てますよね!?)ここで「アポロ」ではない、ナツカシのチョコの名前が話題となり、イメージはみんな一緒のものが浮かぶんだけど、名前が思い出せなくて、しばらくつらい思いをしました。
    
          春はどこ?         ブナを囲んでいるのは、ヒメシャラとアセビ?       ワサビがおいしそう〜!

休憩を終えて歩き出すと、すぐに【向峠】の標識を発見!すこしペースが遅れ気味なので、わしわしと進むことにして、歩いていると、ワサビ田が見えてきました。清流の中に青々と茂るワサビがなんともキレイです!なんだか、伊豆天城〜〜!!って感じです。

ワサビ田で盛り上がっていると、道にはだんだん雪の姿が目立ってきました。「わー、雪だア」とはしゃいでるうちに、どんどん道が雪道になってきて、すっかりあたり一面雪の世界となってしまいました。みんなの頭はすっかり【こんなはずじゃない】モードです。・・・あれ?春はどこ???

雪の道を歩いていると、やがて道は登りに。ぜえぜえいいながら登っていくと、のぼりの途中に【大見分岐点】の標識を発見!みんなでしばし通過ポイント到着の達成感を味わいます!あたりはやっぱり雪、すでに12:30となっているので、急いで本日のランチポイント【八丁池】を目指します。

少し急なのぼり道を越えると、なんだか明るい道が開けてきました。細い木が道を覆うように生えているのに、中はほんのり明るい感じ。も、もしや、これがアセビのトンネルでは!!???

地図では、八丁池を越えてからあるアセビのトンネルですが、八丁池の手前のこの道もやっぱりアセビなのではないかな〜とみんなで検討。大久保さんが「亜熱帯って感じだね〜〜」としみじみアセビらしき木々に見入っていました。

とりあえず記念撮影などをしつつ歩いていると、いよいよ、【八丁池】です!!八丁池を目の前にして、【展望台】の標識を左手に発見したので、すこし寄り道をして、展望台から八丁池を眺めてみることにしました。

この展望台は、オススメです!!何がオススメかというと、展望台そのものは、とくに普通なのですが、展望台に向かう道が、【トトロ】っぽいんです!!さっき通ったアセビのトンネルを少し小さくした感じで、まさに【トトロ】でメイちゃんがトトロを追いかけて入り込んでいくあの緑のトンネルのようでした。

トトロのトンネルを抜けて展望台に出ると、八丁池が見えました!曇っていて景色はまったく展望できませんが、目の前の八丁池はなんとか姿を拝めました。八丁池を見ると、MTBで登ってきた人たちを発見して、雪道なのに自転車で登ってくるなんて・・・と一堂騒然となりました。
(八丁池の手前でこのMTBの人たちとすれ違ったのですが「ちょっとキツイネ」と苦笑いでした!)

アセビのトンネルはまちがいなくハイライト!     

MTBのお兄さん。大変そう〜

【八丁池】にて昼食!

展望台をおりると、いよいよ、本日のメイン、八丁池です!八丁池は、雪の中で静かに透明にひろがっておりました。雨が降ってきていたので、池を眺めるよりも雨宿りが先決とばかりに、池のほとりのあずま屋の屋根をめざして、とにかく前進!

先に休憩をしていた人たちに、「こちらの方が乾いてますよ〜」と乾いたテーブルと椅子をゆずっていただき、ランチをとることになりました。

本日のランチは、豚汁と前回のからっぽクラブで和田さんに提案してもらった「おこわ」が主役?!です。大久保さんがもち米でタコ飯を炊いてきてくれてみんなでそれをつつきます!タコがコリコリしててなんともデリシャス!ゆりちゃんは、人生で初の玉子焼きを持参!そんな貴重な玉子焼きを食べてしまってよいのかな?!と思いつつ、甘い玉子焼きをみんなでパクパク!はじめてなのに上出来です!

きょうこさんの玉子焼きは、鶏のひき肉入り!しっとりとやさしい味でこれまた美味!お庭のパセリも彩りに添えてくれました。心遣いがにくいですね〜。天利さんが持参したおにぎりは、こだわりの一品。高級そうな梅干と、チリチリとそりかえった韓国の海苔がとってもおいしそう!「おいしそ〜〜!」と言ったら、すかさずパキパキと割って惜しみなく分けてくださいました!

豚汁は私が魔法瓶で持参したのですが、意外とアツアツで、アジもそれほどひどくなく、とりあえずみなさんに飲んでいただけてよかったです!豚汁の他に、おこわのおにぎりを持っていったのですが、冷たくなってもやわらかいままで、寒い日のお昼にはおこわ!いいかも!!超オススメですよーー!!!

ごはんを食べ終えたところで、お湯を沸かして、あたたかい飲み物をながしこんで、出発することにしました。時間があまりないので、お昼の時間は約30分。帰りのバスの時間もあるので、あまりグズグズできません。CCレモンとキャラメルマキアート、どちらか好きなほうを各自でチョイスして、身体をあたためたあと、身支度をして出発です!!

ここで、遠くのゴルフ場の方から八丁池までまわってきたというおじ様たちがやってきて、しばし歓談。なんと、69歳のダンディなおじ様は、今年の長谷川恒男カップに出場希望!とのこと。わたしもいつかは長谷川恒男カップに出てみたい!と思っていたので、とりあえず記念撮影してもらいました。こうなったら、完走する自信はまったくないけれど、出ちゃおうかな?!長谷川恒男カップ!!なーんて思ったりしてしまった出会いでありました。


自発的にゴミを拾うえらいゆりちゃん

【八丁池】−【下り御幸歩道】−【踊り子文学碑】−バス停「水生地下」

八丁池を後にすると、気持ちも道も、「帰り」道モードです!道は昭和天皇がお歩きになった御幸歩道だけあって、整備された趣で歩きやすいし、下りなので足取りも軽い軽い!!ゴンゴン進む感じで降りて行けましたが、やはり、一気に休憩なしで下るのもつらいものです。のぼりのときもそうだったのですが、歩いていると絶妙なタイミングで天利さんが「ちょっと衣服の調整をしたいんですが」とか、「ちょっと休憩しませんか」と言ってくださるので、助かりました!!

八丁池までは、時間をとりましたが、下りはペースも早く、【踊り子文学碑】もすいすいと通り過ぎ、早めにバス停に到着することができました。16:25のバスに乗る予定が15:45のバスに乗れました。今日は、下田に用事がある大久保さんと天利さんのお2人とはここで別れ、残りの4人で修善寺行きのバスに乗ることになりました。記念写真をとって、とりあえずの解散となり、水生地下から私たち4人はバスに乗りこみました。

【湯ヶ島温泉口】−【修善寺】

ぼんやりと行きに見かけた温泉に行くことにきめ、見覚えのあった【湯ヶ島温泉口】でバスを降りました。湯ヶ島温泉『天城温泉会館』は大きな施設で、お土産屋さん(暇そうでしたヨ!)やレストラン、ホールなんかもありました。なんと、裸浴ゾーンと水着浴ゾーンがあり、1,000円の料金で両方楽しむことができるとか!今回水着がなかったので、裸浴だけでしたが、次回はそんなときのために、水着を荷物に忍ばせておくべきかもしれません!?

裸浴の温泉の方は、「ワサビ田の湯」と「天空瞑想の湯」と二つあり、週代わりで男湯と女湯を入れ替えるそうです。今週は、女湯が「ワサビ田の湯」!どんなお湯なのかというと、お風呂のつくりが、ワサビ田なのです。段々畑のようなつくりになっていて、上からお湯があふれて下の湯船に落ちていく・・・という感じです。露天風呂もあり、サウナもあり!お湯もきれいで、洗い場もひろびろで、とても落ち着く温泉でした。お湯の質は、無色透明。硫黄くさいお風呂のほうが私は好きだったりするのですが、やっぱり温泉はあたたまりますね!

ということで、天城の春は、まだもう少し・・・かな?の第3回からっぽクラブでございました!