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ガッシャーブルムU峰(8035m)頂上からのパノラマ

山はカッコいい!!

と、なぜか思ってしまったのが運のつき?
それも、古い山岳小説を読んだだけで。
もともと、オートバイに夢中になったりして
カッコいい遊びには目がなかった。




「▼大久保由美子さんは、OLをしているとき、
新田次郎氏の小説「銀嶺の人」で、初めて登山の世界に触れました。
クラシックな登山家達にあこがれ、我流で山歩きを始めます。
現実の山は、装備の呼称さえ昔とは変わって、まるで別世界でしたが、
大久保さんの好奇心は止みません。

96年、ひょんなことから小西浩文さんのベースキャンプマネージャーを経験。
「自分の意志を越えた、流れのようなものに乗っちゃった」
のをきっかけに、氷と岩の世界へ。
パルチャモ、ガッシャブルムU、アマダブラム、デナリ、
そして99年には、ムスターグアタ、チョーオユーに挑みました。

「山は私の中の体育会系と文化系を両方満たしてくれるから面白い」
という大久保さん。地平線会議21年目最初の報告会は、
大久保さんの経験してきた「流れ」に耳を傾けたいと思います。」

(地平線通信239より 文・長野亮之介さん)
報告会レポート




ヒマラヤと表現


初めてこれから登る8000m峰の姿を見たとき
「あのてっぺんに行ったら、どんなかんじなんだろう?」
という夢に胸がふくらんだ。

そして今は、
「酸素ボンベを持たないで、どのくらい高いところまで登れるんだろう?」
という好奇心にわくわくしている。

最初は「カッコいい」から始まった山登りだけど
ヒマラヤの神々との出会いが
「限界をつくっているのは、自分だったんだ」
ということに気づかせてくれた。

想いの力は、集中力と確信を生みだす。
そして、時間や自我を超越してからっぽになる。
からっぽの体験は、穏やかな幸福への入り口だった。

そんな思わぬ贈りものを、言葉で表現できたら・・・。
これが、私のもう一つの夢である。